直通列車で香港へ

皆さま、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
 
さて、旅行中の模様のリポートが途切れていましたので、少しずつ更新していきたいと思います。
遡って12月27日。私たちが広州から香港へ向かうところから再開します。
 
 
私たち5人は広州から国際直通列車で香港に入りました。私が香港へ行くのはこれが初めてなんです。どんなことになるか、楽しみでもあり、不安でもありといったところでした。
 
実はこの国際列車にトラブルがありました。私たちが乗車する予定だったのは、広州東駅9:35発のT801次列車。広州鉄路局が所有する時速200kmを誇る純中国製の高級列車「新時速」号でした。ところがどういうわけか、乗車に先立つ出国手続きが遅れ、いつまでたっても手続きが進められる気配がありません。次に特等席の切符を持つ人が呼ばれ、私たちが行ってみると1等車の切符と差額が渡されるではないですか!!私はここでピン!と来ました。車両のトラブルだな。
 
 
結局代わりの列車が出発したのは、1時間以上後のこと。しかも香港の九廣鉄路所有の高級列車「九廣通」号が私たちが乗り込んで待ちぼうけをしている目の前で先に出発するではないですか!!やっぱり、香港の方が優先なんでしょうかね…
それでも大連で7,8時間も飛行機を待った私たちのこと。さほど心配することも苛立つこともなかったのですが、大変だったのはShihoさん。彼女は今回、香港への出張という名目で来ていて、人とアポを取っているとのこと。慌しく携帯電話をかけていました。
 
 
それでもどうにか列車が走り出し、東莞に停車した後、いよいよ深圳にさしかかりました。国境を越えるのがどんな感じなのか気になっていたのですが、おおよそ次のような感じでした。列車は徐行しながら深圳駅の構内に入ります。やがて長いプラットフォームが切れ、有刺鉄線の柵を越え、数秒の間建物の裏側のようなところを走っていると、別のプラットフォームが見えてきました。そのわずかな間が境目だったのです。驚いたのはあまりにも違う景色です。多くのビルが林立する深圳の町並みが、境界を越えた途端にまるで幻だったかのようにのどかな田舎の風景に突然変わるのです。中国側と相互乗り入れしている九廣東鐵の終点「羅湖」駅は中国側の深圳駅と隣接していながら、民家もほとんどないいるのは放牧されている牛だけという丘の上にある田舎の駅なのです。これは香港と中国本土との関係を示唆しているのでしょうか。
 
違うのはそれだけではありません。埃っぽい中国本土の空気は突然澄んで、山も町の景色も明るく見えました。町の表示はすべて繁体字で書かれ、英語の表記も少なくありません。列車が通過する駅のプラットフォームで立つ人たちの服装はどれも洗練されています。列車の遅れですっかり昼食の時間を過ぎているのにも関わらず、私たちはそのあまりにも違う景色を呆然と眺めていました。列車が終点に到着するのはこの30分余り後です。(xiong2)
 
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直通列車で香港へ への4件のフィードバック

  1. Shaojie より:

    新年あけましておめでとうございます!
    今年もよろしくお願いいたします。
    年末ツアーは楽しくできたみたいですね、良かったです。
    中国の時速200kmの列車か、乗ってみたいですね~

  2. xiong2_gongzi より:

    david-doudouさん:
    あけましておめでとうございます。おかげさまで年末のツアーで去年1年をいい形で締めることができました。
    今年は機会があれば1度、david-doudouさんにお会いしたいですね。今年もよろしくお願いします。
    (xiong2)

  3. しずく☆ より:

    年末行ってらしたんですねo(*^ー^*)o
    私も一度深センに行った事があります。まだまだ開発段階だった頃で、結局羅湖商業城のみで帰ってきましたが
    確かに雰囲気がガラっと変わって、駅舎の赤が『THE中国』って印象を強く感じました。
    たった何Mかで、これほどまでに違うのかと思いました。
    今はもうビザもいらなくなったし、マッサージとか行ってみたいなー。

  4. xiong2_gongzi より:

    しずくさん:
    私は深センは通っただけでよく分かりませんが、香港から中国よりも中国から香港に熱い思いがあることは間違いないと思います。
    それと、元々深センも何も無かった場所。そこから計画した町だから、都市整備は美しいということですね。(xiong2)

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